遺された家族が困らないために。

身内が亡くなって、悲しみも少し癒えた頃家族が直面することが一つあります。
それは遺品の整理です。
見ているうちに「これは大事にしていたなんとかだ、これを買うのにずいぶん節約して一生懸命お金を貯めていたな」
などと故人とその遺品に関する思い出が次から次へと蘇ってくるものです。
すると結局どうなるかというと、使いもしないかといって捨てることも出来ない遺品が山のように残ってしまうと言う事態になります。
実際そのようなどうすることも出来ない遺品に囲まれて過ごしておられる方を何人か見かけることも多くなりました。
保管場所が潤沢に確保できているのであれば、故人の思い出に囲まれて過ごすのも悪くはないと思いますが、
なかなかそうもいかないのが現状ですよね。
そこで私が決意し、実行しているのが「生前の遺品の整理」です。
家族でさえ思い入れがあるような品々は、当然私にとってはもっと大切な品物です。
しかし、本当に必要なのかそうでないのかを見極められるのは他ならぬ「所有者」である私自身です。
私は音楽が趣味で、大きなステレオのセットや、レコードやCD、それに今となっては触ることもないギターなども
たくさん持っています。
このような品物は、私にとっては宝物でも興味のない人にとってはゴミでしかありません。
手放すのは悲しいですが、これらの品物を喜んで使ってくれる人に譲ることこそ、
私が大事にしていた品物達にとって何よりの幸せだと思い始めました。
ステレオは小さなものに買い換え、CDなどは何年も聴かなかったものから手放す決意をしました。
買い取り店をまわったり、息子に頼んでネットオークションなどでかなりのものを処分しました。
他にも衣類や書籍などもできる限り処分し、結果かなりの私の「遺品」を整理することが出来ました。
実際遺品の整理というのは、悲しみが癒えはじめた家族にとってまた悲しみをぶり返すことにもなりかねません。
少しでも家族のいろいろな負担を軽減できたかと思っています。
旅立つときはなるべく身軽に、が遺された家族に対して最後の思いやりではないでしょうか。